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催事のご案内

 


東京アートアンティーク(日本橋京橋美術骨董まつり)が間近になりました。
草友舎では企画展はいたしませんが、回られる皆さまにお楽しみいただける室内となるよう品物を集めたく心がけております。
どうぞよろしくお願いいたします。

4月 25日、26日、27日     11時〜18時


去年はアートアンティークの数日前から、これでは皆さまにお楽しみいただける室内とならないような気がする、、と、胸騒ぎがしていたのだが、催事前日にたまたまの通りがかりで好きなものを増やせた。 
今年も胸騒ぎがするのでまだまだすすんで出歩かねばならないようだ。
アートアンティークの前日まで、ますます店を留守がちにしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

花の色


花の色で一番好きなのはと聞かれれば白で、ほかにと聞かれれば紫、つぎが黄色。
聞かれたことはない。
東京の桜が葉桜になって花見の話題を聞かなくなったころ、芽吹きの緑のなかにところどころ山桜の花の色が淡くとけこんでいるのが新幹線の窓から見えるとうれしい。

食べ頃


 

1月 某日  晴れ

休日だった今日の一日を振り返る。
スーパーでアボカドを買おうとしたら、どれも青くてこちこちにかたい。
かたくても切ると意外にも実が黒くなっていてがっかりすることもある。
そばでバナナの値札貼り作業?をしている店員の男性に、明朝食べ頃になりそうなものを選んではもらえないかとお願いしてみた。
ひとつひとつのアボカドをにぎり微妙な感触を確かめて、勝ち抜き戦のようにして選び出したものを私の買い物かごに入れてくれた。
「これが比較的いいと思いますが暖かいところに置いていてもまだ硬かったら衝撃を与えてください」と言われてびっくりする。
アボカドに衝撃をあたえるとは私にとって初耳だ。
何かでぶつ、、と言うことなのだろうか。
衝撃をあたえる勇気がでないので精いっぱい暖かなところに置いていたのだが、寝る前になってもアボカドに衝撃を与える自分の姿が思い浮かんできて神経のすみのところが休まらないような感じがしている。

カタバミ

 
2019年になりました
おだやかな一年でありますようお祈りいたします
本年もどうぞよろしくお願いいたします


ふと、店名を草友舎と決めた時に友人からもらったメールを思い出して、4年半まで遡って探してみた。

『草と友達になれるといいね。肉よりは相性がいいんじゃないか。

三番地でいつも自転車を置く足元にカタバミがむくむくしていて、つい踏んづけてしまうんだけど、帰る時に見ると、もうシャキッと立ち直っている。そんな具合にいきたいね』

三番地とは喫茶店のこと。


1月 某日  晴れ

毎日見ている飼い猫の体型をあらためて観察する。
あたまは小さいのに胴体がまるまるとしていて座っている姿は腹の贅肉が後ろ足に覆いかぶさって鏡餅のようになっている。
黒い鏡餅、、。
食事量は決して多くない。
椅子などから床に着地する時はどしんと音がして、からだの重さで足を4本骨折しやしないかと思うほどだ。

おん祭り


春日若宮おん祭の一連の行事のうち、若宮神を本殿からお旅所の行宮にお遷し申しあげる遷幸の儀を拝見し、25年越しの思いをようやく叶えることができた。


12月 15日  晴れ

東京はさらに冷え込んだ。
朝、大きな交差点で信号待ちをする人たちは皆、日向を選んでひとかたまりになって立っている。
私は明日奈良に出かけ、日付がかわる午前零時より始まる遷幸の儀に初めて参詣するのだ。
真夜中の盆地の寒さに対する心構えの手始めとしてまず姿勢を正し、信号が青に変わるのを風の冷たい日陰で待った。
そしてその間、人々に姿をお見せになることのない若宮さまがお旅所まで心持ちよく遷られますようにと、自分が春日大社の参道脇に自生する草や木となるイメージトレーニングを試みた。


12月 17日  雨

夕方からの雨はやまなかった。

さしている傘にあたる雨音にまじって低い太鼓の音が聞こえたような気がする。
午前0時をまわったのか。

二の鳥居からお旅所にむかい、松明でゆっくりとふた筋の火の粉の結界がひかれる。
参道が清まる。
火の粉は徐々に消えてまた闇にもどる。

ヲーーーーー ヲーーーーー ヲーーーーーー
という、いくつもの静かな声の重なりが本殿のほうからかすかに聞こえてきて白い番傘と白い装束の集まりが二の鳥居の奥に浮かびあがる。
声とともにそれらがゆらゆらとだんだんに近づき、、

幾人もの神職に守られた若宮神の気配がわたくしたちの前を通り過ぎる。
なにか香りが残る。

目にしたすべての光景は目をとじて見ているようだった。
春日宮曼荼羅のなかにまぎれこんだようだった。


12月 某日  晴れ

朝、家を出る時、手提げ袋のなかに細い木屑のようなものが入っているのに気がついた。
つまみ出してみると乾いた槇の葉だった。
これはきっと春日若宮おん祭りの参詣の際に紛れ込んだ槇の葉にちがいない、、と、懐紙の上にのせて、飼い猫が戯れたりしないようガラスの戸棚におさめた。

平成



なごり

空気が澄んで、空が藍色のように見えるくらいよく晴れた秋の日の休日の午後に家の近所を散歩する。
店の花器に入れる草を歩道の植え込みに探したり、大谷石や煉瓦の塀、木造アパートのモルタルの壁を愛でたりしながら歩く。
不意に飛行機が頭上近くを通り過ぎる音がする。
見上げると飛行機は、意外にも目を凝らして探さないと見えないくらいの小さな銀の点に光って空高くを飛んでいる。
自分が生まれ育った頃の記憶にある昭和の風景は懐かしく愛着があるのだが、これから何年も先になれば平成らしいと言われるものにもそのような感情が湧くのだろうか、と想像してみる。

訂正


10月 某日  晴れ


9月中はまた休業してしまった南千住の居酒屋が再開したとの情報を数日前に受けとったので、間をおかずに行く。
この店内を春日宮曼荼羅のように描き表す課題もすすんでいない。
もっと観察しないといけない。
いつも通りの営みに安心し、飲みながらなんとなく壁面を見わたして驚く。
一台しかないと思いこんでいた扇風機は他に二台あった。
いずれも30〜40年くらい前に取り付けたとみられるものだ。
私は前回のブログに、一台きりと間違いを書いてしまった。
今日は少し暑さが戻ったので三台それぞれが首を振って現役で風を送っている。

再開

 
8月    某日        曇り




半年近く休業していた南千住の居酒屋が8月から再開したとの情報を得たのでいそいそと出かける。
今日行っても、また何かの事情で閉めているかもしれないから店に着くまではまだ喜べない。
泪橋の交差点を過ぎてその先に目を凝らすと営業している印の生ビールのジョッキ形の大きな看板が頼もしく表に出ているのが見えた。

この店は外観から想像するよりも、なかは天井が高く、意外に広い。
夏は庭に面した窓が全て開けられていて、涼しくする設備としては壁に取り付けてある小さな扇風機一台きりだが、カウンターに着席したお客一人一人の前に店主が無言で団扇を置く。
団扇は信用金庫やイベント等が宣伝を兼ねて配ったもので、みなそれぞれ違う。

8月初旬の東京の気温は40度近くあった。
体力のある人でも参ってしまうようなそんな頃に再開させるとは、、
店を切り盛りするこの年齢(詳しくは知らない)の三人にあらためて畏れ入った。

数日前と、その日に仕入れた小さなものとふたつ持ち込み、それらを眺めながら以前と同じように過ごした。

マニア


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学生の頃から十年近く前までは、毎年夏になると普通列車で地方をあれほど動き回っていたのに(おもに西)、なぜかそういった旅にお得な「青春18きっぷ」を買ったことがなかった。
今回初めて青春18きっぷを使い、行きは磐越東線、帰りは水郡線に乗って、一泊のささやかな福島周遊をした。


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磐越東線

いわきから郡山までの磐越東線は塗装が少し疲れ気味のディーゼル車で、まず久しぶりに聞くエンジン音に喜んだ。
動き出すと、とても頻繁に汽笛を鳴らす。
いわき駅を出てほどなく、列車は山あいに入った。
麓に古民家の集まる村落を眺めたり渓谷を見下ろしたり、鉄路を覆わんばかりの真夏の緑が走る列車のきる風でぐるぐる揺れるのが嬉しくて、「青春」どころか子供ごころにまでさかのぼってしまうようだ。
こうしょっちゅう、何に対して汽笛を鳴らしているのかわからないが、うるさいとは感じなかった。

郡山から水戸に出る水郡線は、ディーゼル車でも見た目が都心の車両とあまり変わりない。
気のせいか、走行中のエンジンと線路を刻む音が磐越東線よりも軽快で、汽笛も澄んだ音のように聞こえる。

水郡線は奥久慈清流ラインと別名がついている。
前日の磐越東線では控えた缶ビールを、清流があらわれたらあけようと同行の友人とその時を待っていたが、郡山を出て1時間以上たっても遠くに低い山を見る田園風景がつづく。
待ちきれず飲み始め、そうしているうちに蛇行する久慈川を何度か超えた。

今まで気にかけたことのなかった車両形式を車内に探すとキハ130とある。
磐越東線はキハ110とわかった。

ひとくちに古いと言っても幅があるが、地方に行けば都心で利用している車両よりは古いものに乗れるものと思い込んでいた。
新しい車両に入れ替えていかなくてはならない諸事情はあろうけれど、懐かしい気分を味わいたいためにも旅に出る自分としては、できれば古めの列車の座席に身を置きたい。
そしてそれはイベント的に運行を復活されるものでなく、日常的に土地のひとが乗り降りするものでないといけない。
今後は鉄道マニアに及ばないまでも車両形式の基礎知識を身につけ、目的の路線ではどんな列車が走っているのかを前もって調べることにする。
あるいは乗りたい形式の列車目的で行き先を決めるかもしれない。

四日にいちど(目標)

参加いたしました青花の会の骨董祭の会場はどこも賑やかで、とてもたのしい時間でした。
たくさんの方とお話をすることができて、今後の励みになりました。
どうもありがとうございました。


6月    某日        雨

祭りの翌日からはこの店が世の中からまったく忘れ去られたような日がつづいている。
ここにお店あります、という存在をしめす手を打たなくてはならない。


6月 某日  晴れ

と言って、SNSの投稿をもう少しさかんにしてみるくらいのことしか思い浮かばない。

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ひとつの画面を何枚かの写真で分割する機能を取り入れて、いろんな組み合わせを試しては自分で可笑しがったりして、年がら年中携帯電話をにぎりしめている人間になっている。